立命館大学経営学部プロジェクト団体丹後村おこし活動チーム
活動理念
地方での活動を通して、経営学の学びを深め、これからの社会のあり方を考える
活動指針
活動経緯
活動の経緯
丹後村おこし活動チームのはじまりは、宮津市上世屋地区に建設され、一定期間利用されたのち、管理者不在のまま放置されていた二棟の笹葺き家屋の存在でした。
この笹葺き家屋は、1985年、中山間地域振興を目的に、藁細工や蕎麦打ち体験ができる農林漁業体験実習施設(ワラ細工棟・水車棟)として行政によって建設されたものです。しかし、一定期間活用後、放置されたまま荒廃が進んでいました。その施設を地元企業が借り受け、2004年当時、立命館大学経営学部教授に相談があり、教授が受け持つ基礎演習クラス学生数名が、丹後を訪問したことがきっかけでした。
この二棟を利用するためには、まず修復が必要であったため、笹葺き家屋の再生と継続的な維持・管理を目的に、借受企業、地元NPO法人、立命館大学、地元森林組合、学識者、茅葺き職人らで構成される、笹葺き家屋再生活用コンソーシアム「笹葺きパートナーズ」が結成され、修復活動がはじまりました。
2008年5月、多くの方々の協力・支援のもと、二棟のうち一棟のワラ細工棟の屋根の総葺き替えが完了し、2009年には内装工事に取りかかり、現在利用可能な段階にまで到達しつつあります。また、京都府京丹後市大宮町五十河地区にある伝統的な笹葺き家屋である田上邸を修復し、維持管理することを目的とした田上邸保存会のメンバーに2010年に正式に加わり、日々の営みの中で住人の手によって実際に手入れが施されていたという点で非常に稀少価値の高い田上邸を保存し活用していきます。また、2008年からは、宮津市上世屋地区にある棚田で、農薬・化学肥料を使用しない、手作業での田んぼ耕作を始めました。はじめは、現在も笹葺き家屋活用事業で活動している宮津市上世屋地区上域にある、稲があまり育たない水口(みずくち)の棚田をお借りして、2年間お米づくりを行っていました。しかし、翌年から、その圃場(ほじょう)が集団営農田となってお借りできなくなったため、場所を移し、2010年度からは、宮津市日ケ谷地区の中山間地にある約1反の耕作放棄田を開墾して栽培をはじめ、現在に至ります。
今後は、このような地域での活動を通して、経営学を学び実践する場、学生の学びの場を創造していきます。
また、2009年に農林漁業体験実習施設二棟の維持管理を通して、地域の自然環境や生態系、景観を保全するとともに伝統文化を継承することを目的とした世屋高原地域再生コンソーシアム「いーポートコミュニティー」を株式会社ヤスダハンズ、特定非営利活動法人美しいふるさとを創る会、宮津地方森林組合、財団法人プレイスクール協会雑創の森プレイスクールらと共に組織しました。
2015年4月より、「丹後村おこし開発チーム」から「丹後村おこし活動チーム」へとチーム名を改めまして、活動しています。
沿革
2004年
丹後村おこし開発チーム発足
「笹葺きパートナーズ」結成
ボランティア参加の地域での笹刈り活動
2005年
経営学部プロジェクト団体認可
京都府立大学准教授による里山ウォークに参加
JAZZライブに共催
2006年
里山音楽祭共催
立命館大学ボランティアプログラム笹刈り
立命館大学ボランティアプログラム笹葺き
2007年
宮津市長講演会参加
宮津市職員との意見交換会参加
丹後天橋立大江山国定公園新規指定・若狭湾国定公園拡大記念式典において京都府知事より感謝状を授与
2008年
笹葺き屋根完成セレモニー
棚田での田んぼ耕作事業開始
里山音楽祭に参加
2009年
第1回 大学生地域再生活動サミット開催
2010年
第2回 大学生地域再生活動団体サミット開催
日ヶ谷落山地区での田んぼ耕作開始
2011年
第3回 大学生地域再生活動団体サミット開催
2012年
「世屋の里川を考える会」に参加
2013年
第4回 大学生地域再生活動団体サミット開催
学内シンポジウム参加(BKC)
2014年
立命館大学と活動地宮津市が包括協定を締結
物産販売事業開始
味噌づくり事業開始
創立10周年記念式典開催、団体名を「丹後村おこし活動チーム」へ変更
第1回 地方から考えるシンポジウム開催
2015年
立命館村っこマルシェ開始
第2回 地方から社会を考えるシンポジウム
2016年
米国ジョージア州立大学との合同フィールドワーク
実践経営セミナー開催
第3回 地方から社会を考えるシンポジウム
2017年
畑プロジェクト開始
2018年
第4回 地方から社会を考えるシンポジウム開催
デジタルマッピングプロジェクト開始
2019年
第5回 地方から社会を考えるシンポジウム開催
2020年
新型コロナウイルス感染拡大
民具の3Dデータ作成、アーカイブ化
味噌づくりワークショップオンライン開催
2022年
日ヶ谷威光寺地区での田んぼ耕作開始
2023年
日ヶ谷プロジェクト発足